保全・整備・活用活動
松島湾浦戸諸島には風光明媚な自然とそこに息づく人々の暮らしと文化があります。地域資源に根ざし里山植生の保全・活用と持続可能な仕組みを構築し、地域の震災復興と生物多様性の保全を相乗的に実現することが目的です。人口減少を続け、誰も住まなくなる島ではなく、再生し、復興し、日本三景の景観を次世代に継承し、生物多様性と人間多様性豊かな持続可能な島づくりを目指します。
事業概要
諸島内の里山を対象に、保全・整備・活用活動を行いながら、①住民指導者の発掘と組織化研修、②保全活用策の開発・実施、③保全活用の担い手人材育成プログラムの開発に取組みます。
事業の流れ(保全・整備~活用まで)
諸島内の里山・竹林を保全整備することで、人々が楽しめる散策道等の体験フィールドとしていきます。保全活動で発生する発生残渣(雑木や竹)を利用して、バイオマスボイラー(薪・竹ボイラー)による足湯サービスを提供。ボイラーから発生する灰のほか、薪や炭も生産して、それらを離島農業に活用します。
こうした活動を通じて里山や竹林をかつてのキノコ・タケノコ山へと再生し、メンマづくりなど新たな産品開発へとつなげていきます。
事業内容
保全・整備・活用を進めながら、それらの活動全体を自然学習・環境教育として位置づけて、島内外の多様な世代と共に取組んでいきます。
(1)里山保全整備
散策道とその周辺の里山林の保全・整備活動
(2)竹林保全整備
旧白石邸をはじめとした竹林の保全整備活動
タケノコ生産フィールド創出
メンマ加工活動への展開
(3)足湯活動利用
保全残渣を用いた燃料利用と足湯
保全整備ボランティア、体験学習者への癒しの提供
(4)炭・灰づくりと農業利用
保全整備活動での伐採竹を利用した炭づくり
足湯のボイラー(竹ボイラー)で発生する灰
そのほか保全活動での発生する薪からの灰
これら炭・灰の農業利用
(5)教育・体験学習利用
里山散策、自然観察、保全・整備体験、バイオマス活用体験
地域の食の恵みを生かした料理教室
各種レクレーション、キャンプ体験
・竹炊飯
・竹工作
・竹いかだ
・バーベキューなど
夏祭りとあわせた伐採竹を利用した竹灯籠等
(6)教材資料等の作成と提供
保全活用プログラム開発や情報発信
教材資料の作成提供
博物館、資料室、カフェ等の企画運営
離島の里山・里海体験キャンプ、体験学習プログラム、産業教育観光の企画開発